グローバル・ヴィレッジとは

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グローバル・ヴィレッジの成り立ち──最初の5年間

1991年~1992年 1年目── グローバル・ヴィレッジ誕生
リサイクルや途上国問題に目を向けて

環境汚染や貧困問題は気になるけれど、問題の原因を知りたくても情報が足りない、何をしていいかわからない・・・…グローバル・ヴィレッジは、こうした現状を何とかしたいと考える有志たちが集まって、環境保護と国際協力の民間団体として、1991年に結成されました。

母国イギリスから日本に移り住んで2年目を迎えたサフィア・ミニー(同時27歳)は、環境保護と途上国支援の活動に関わりたいと考えていましたが、周囲を見渡しても満足のいく情報や納得できる活動の機会が見当たらず、フラストレーションを感じていました。イギリスではリサイクルや途上国の問題に関する情報が容易に入手できましたが、1991年当時の日本では、こうした活動は活発でないように見受けられました。

サフィアは会う人すべてに環境と貧困問題に対する情熱を伝えました。そして2人の友人と共に、南アフリカからの独立を果たしたばかりのナミビアの工芸品とその背景を紹介する「ナミビア独立記念展示会」を開催しました。1991年に環境・国際協力のNGOとして発足したグローバル・ヴィレッジは、ナミビアの共同体から手工芸品を輸入し、日本の国の人々が普段接する機会のないこの国や、アフリカが直面している問題について知り、関心をもってもらえるよう呼びかけたのです。10日間の展示会はテレビや新聞でも紹介され、大成功に終わりました。「やろうと思えばできるじゃない」。彼女たちは手応えを感じ、横浜のサフィアの自宅に事務所を構え、まずは周りの人たちの要望に応えたリサイクル活動に取り組みます。

この年、大学生のボランティアさんも加わり、約1000時間を費やしてどこでどのようなリサイクルを行っているかの調査をしました。東京の3000グループをリストにまとめて発行すると同時に、こうした情報の必要性を地方自治体に訴えました。さらに、よりエコロジカルな生活のための小冊子を作成。こうした活動に対して多くの新聞社が関心を寄せ、記事に取り上げました。

1992年~1993年 2年目──地球規模で考えよう
現地のフェアトレード組織と商品開発

もう一人の大学生も加わり、有機・健康食品を扱うお店、レストラン、ペンションをリストにまとめました。また多国籍のスタッフに恵まれ、日英対訳のニュースレターを年4回発行するようになりました。1993年にはサフィアは初めてバングラデシュを訪問し、現地のフェアトレード組織と共に商品を開発、黄麻を手編みした製品や余剰繊維をリサイクルした紙製品などを注文しました。こうしてグローバル・ヴィレッジのフェアトレードプログラムが始まり、日本各地の国際協力のイベントにフェアトレード商品を出展したのです。

1993年~1994年 3年目──身近に考えよう
粉ミルク反対キャンペーン、情報発信と通販開始

サフィアとその夫ジェームス、スタッフの一人はニュースレターの執筆や「ベビー・ミルク・アクション・ジャパン」という粉ミルク反対のキャンペーンに取り組み、毎晩遅くまで何時間も机に向かっていました。サフィアには初めての子どもジェロームが産まれましたが、親戚や友人の多くはお祝いの代わりにキャンペーン資金を寄付してくれました。その当時、粉ミルク会社は途上国で状況にそぐわない不適切な販促を行い、汚い水で作られた粉ミルクを飲んだ乳幼児が多数死亡するという事例が報告されていました。

グローバル・ヴィレッジは初の有給専従スタッフを迎え、キャンペーンの開催、勉強会、スタディーツアー、フェアレードプログラムの立案に追われました。またエコロジカル商品、フェアトレード商品を紹介する初のA3一枚のミニ・カタログ「アース・カタログ」を発行、ボランティアさんの手も借りて通信販売も始めるようになりました。この頃までには、インドとバングラデシュの6つのNGOおよび生産者団体を訪問し、協力関係を築いていきました。

1994年~1995年 4年目──地球規模で考えよう
フェアトレードカンパニー誕生

カタログの商品が横浜の事務所に収まりきらなくなり、パートタイム2名、フルタイム3名という人員体制になったため、さらに大きな事務所が必要になりました。そこで東京・世田谷に事務所を移転、キャンペーンやニュースレターなどの発行、フェアトレード活動を行うようになりました。また、この年にはグローバル・ヴィレッジ憲章の創設や、社会福祉と環境プロジェクトへの資金援助も開始しました。ジンバブエのマシャンバンゾウというNGOと協力し、国際ボランティア貯金の助成を受けてエイズ孤児のための託児施設を現地に開設しました。また、世界の飢餓問題への関心を高めるキャンペーン「ハンガー・バンケット(飢餓の晩餐会)」を開催。豪華フルコース、豆とご飯、パンと水、というグループにくじ引きで分けて、世界の人口の大半が飢えている現状を体験するイベントを開催しました。

そして、1995年1月にフェアトレードの輸入販売の事業部門を独立させ、「フェアトレードカンパニー株式会社」を設立。キャンペーンや情報発信は引き続きグローバル・ヴィレッジにて行っていきました。

1995年~1996年 5年目
NGO宣言とストリートチルドレンの自立援助

5年目はNGO・APEC会議への参加で幕を開けました。NGO宣言の提案に携わり京都会議に参加、国際貿易での生産者の逆境を訴えました。また、南インドマデュライのNGO「ナンバン」が実施するストリートチルドレン自立のための技術習得援助プロジェクトの支援も始めました。

以来、グローバル・ヴィレッジは環境保護と国際協力推進のために活動しています。

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サフィア・ミニー

グローバル・ヴィレッジ代表サフィア・ミニー

ロンドン生まれのイギリス人。父はモーリシャス、母はスイス出身。学校卒業後、出版社を始めとし てロンドンで8年間勤めた後、25歳で来日。1991年にグローバル・ヴィレッジを設立。

発足時スタッフとボランティア

1994年、発足時スタッフとボランティア

出展販売

1994年、約40ヵ所のイベントに参加し、スタッフとボランティアで出展販売を。

1994年~1995年発行のカタログは16ページ。ボランティアモデル、エディーとジェローム

1995年、フェアトレードがもたらす違いを紹介するために、バングラデシュの村をイベントで再現。

2001年、家族と過ごすひとときもエネルギーの源。夫のジェームス、二人の子供たちと。