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フェアトレードの基準
〜国際フェアトレード組織連盟
(IFAT: International Federation for Alternative Trade)〜

2002年2月フェアトレードとは:「フェアトレード」とは、国際的な貿易をより平等にするために行われる、対話と透明性、敬意に基づく貿易のパートナーシップである。特に「南」の弱い立場にある生産者や労働者の権利を保障し、よりよい条件で取引することで、持続可能な開発を支える。
「フェアトレード組織」は、消費者の支援を受け、生産者の支援や意識啓発、従来の国際貿易の規則や慣習を変革するための活動に積極的に取り組んでいる。
IFATの加盟組織は、お互いの活動を評価し合うために、以下の基準を設定している。

1.貧困層へのとりくみ 5.公正価格の支払い

フェアトレード組織(以下、「当組織」という)の主な目的は、貿易によって貧困を減らしていくことにある。当組織は、立場の弱い、社会で冷遇されている貧しい生産者の支援を行う。生産者が自営、家族経営、共同経営、組合などいずれの組織形態をとっていても、その暮らしが不安定なものから安定したものになり、物質的な貧しさから抜け出し、収入を得て自らの暮らしを自ら決定できるまでになるよう、支援する。当組織は、その実現のための具体的な活動計画を持つ。

取引価格は、生産コストと諸経費の実費に合わせて、公正な価格(賃金、単価、収入など)を設定する。公正な賃金とは、社会的に納得でき、生産者自身が望ましいと考える水準の生活を保てるだけの、(現地相応の)生活費のことである。また、同一の仕事に対しては、男女の区別なく平等の報酬を支払うことを原則とする。当組織が販売を担う組織の場合は、生産者組織が、商品の原価や経費の算出、適正な販売価格の設定ができるだけの能力を身につけ、公正な価格を設定できるよう、必要に応じて支援を行う。当組織が商品の購入・輸入・仲買をする組織である場合は、生産者をはじめとする取引パートナーに対して速やかに支払いを行い、可能であれば、生産者が収穫・生産前に資金を得られるよう、必要な支援をする。また、付加価値の高い商品を生産するよう促す。

2.透明性と説明責任 6.女性の地位の向上

当組織は、経営や取引関係について情報を公開し、取引パートナーに対して公正に、敬意をもって接する。また、IFATを含め全てのステイクホルダー(事業関係者)に対して、説明責任を持つ。当組織で物事を決定する際は、スタッフや生産者がその過程に参加できるよう適切な方法を取り入れ、取引パートナーには必要な情報を提供する。商品の供給におけるあらゆる段階で、情報伝達や意見交換の機会をオープンにする。

当組織は、女性にも男性にも技術向上の機会を提供し、欠員があるときには積極的に女性を募集する。女性には、リーダーシップ・トレーニングの機会を提供し、リーダーシップをとれるように導く。当組織が直接生産者と活動する組織の場合は、女性たちの仕事が充分に評価されて報われるよう努力し、生産過程に貢献した女性には、常に報酬を支払う。妊娠中や授乳中の女性に対しては、健康と安全の面で特別な配慮をする。生産者が家族経営の場合、生産によって得た利益の使途を決める際は、女性も参加できるようにする。その土地の文化や伝統を尊重し、宗教や性別、カースト階級、年齢などによる差別をなくすよう努力する。

3.資質の向上 7.労働条件についての配慮

当組織は、生産者が技術を向上できるよう努め、そのために必要な支援活動を行う。また、取引パートナーが「南」か「北」かに関わらず、双方が合意する相応の期間、取引関係を継続するよう努力する。生産者と販売組織(輸入、輸出とも)の経営力を向上させ、海外、地域、地元の市場に、フェアトレードの販路や適切と思われる一般の販路を通じて商品を流通させるよう、支援する責任を持つ。さらに、自組織のスタッフについても、能力を伸ばすよう適切な支援をする。

当組織は、生産者が安全で健康的な環境で働くことができるよう、確実な方策を講じる。労働時間は、生産地の法律およびILO協定による条件に従う。また、生産者に、清潔な飲料水と衛生施設、必要な医療サービスが受けられることを保障し、健康や安全に関する研修を行う。家庭で仕事をする生産者に対しては、よりよい衛生設備や浄水設備が使えるよう、住居と仕事場の改善のための方策を探る。
また、子どもが生産に参加することがある場合、それが子どもの健全な成長や安全、あるいは教育を妨げることがないようにする。正式に組織化されていない生産者団体と取引する場合、子どもが生産に関わっていればその内容を把握し、記録する。子どもたちの心身の健康の問題や、教育や遊びの必要性について、生産者と話し合う。国連の「子どもの権利条約」および、生産現地の法律や社会的慣習を尊重する。

4.フェアトレードの推進 8.環境への配慮
当組織は、フェアトレードが何を目指し、フェアトレードを通して世界貿易がいかに公正になりうるかについて、意識啓発を図る。フェアトレードの目標と活動について、当組織の活動領域に応じた広報や啓発を行なう。当組織は、フェアトレードが発展し成功するために顧客が重要な役割を果たすことを充分に認識し、商品を期日通り届け、問い合わせに答え、苦情があった時には迅速に調査し、誠意ある宣伝・販売の方法をとる。顧客には、自組織、商品、商品の生産の背景に関して情報を提供し、商品の品質や輸送・梱包においても最高の水準を目指す。 当組織が生産を行なう組織の場合は、持続可能な生産が確保された原材料をできるだけ現地で調達し、最大限に活用する。当組織が商品の購入・輸入を行なう組織の場合は、入手可能である限り、持続可能な生産が確保された資源を原材料とする商品を優先し、また生産者にそうした原材料を探すように働きかける。また、包装にはリサイクルされた資材や生分解性の資材を使い、輸送に当たっては可能な限り(空路ではなく)海路を選ぶ。生産工程においては環境にやさしい適正技術を用い、省エネルギーに努め、環境に配慮するよう促す。
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